どーも、たむら(@tamura215)です。
このブログでもちょくちょく出てくる言葉、『バトル』
かつてはストリートギャング同士の抗争で、ブレイクダンスやラップのバトルが繰り広げられていたという説もあります。
バトルとは、hiphop(ヒップホップ)文化を語る上で、必ず出てくる言葉なのではないでしょうか。
もちろんそれはhiphopの要素の1つである、ブレイクダンス(ブレイキン)でも同じことが言えますね。
ブレイクダンスにおける、『バトル』とは、ダンスの優劣で勝敗を決めることそのもののことを指します。
現代のブレイクダンスバトル
上記の様に、バトル色の強いブレイクダンスですが、現代でもその文化は続いています。
とは言っても、昔の様にバチバチのものではなく、競技的な要素も取り入れつつ進化しています。(これを書いている2019年6月の時点では、ブレイクダンスがオリンピック競技になるかもというところまで来ています。)
今や、バトルは老若男女が楽しめるものになっていますね。
ブレイクダンスバトルの種類やルール
僕がブレイクダンスを始めた頃は、大きな規模のバトルが年にいくつかあって、それに挑戦しにいくって感でした。
最近では、毎週どこかでなんらかのイベントが開かれていると言っては過言ではないくらい、たくさんのバトルイベントが開催されていますので、参加のハードルはグッと下がっている様に感じます。
そんなバトルですが、イベントごとに色んな種類のルールがで行われています。
- 1対1で戦うバトル
- チーム同士で戦うバトル
- サイファー形式で巧者がピックアップされていくバトル
- ショーケースも併せて行われるバトル
- サークルで踊って審査されるバトル
- 世界中からの招待者同士が戦うバトル
- 初心者限定のバトル
- フルトーナメントのバトル
イベントごとにルールがあって、それに沿って勝者を決めていきます。
基本的には、交代でお互い自分のダンスを披露し合います。
共通するルールは、暴力禁止ということと、相手の踊りの邪魔はしないこと、そしてジャッジメント(審査員)がいて勝敗が決まるということです。
そのルールの中で、ジェスチャーで挑発したり、相手の繰り出してきた技を返したりして戦います。
ブレイクダンスバトル中のジェスチャー
ジェスチャー(ボディサイン)にも種類があって、
- 相手のミスを茶化すサイン
- 動きや技のパクリの指摘
- 相手が同じことを繰り返してしまっているアピール
- 音に乗れていないことを指摘するもの
- 見とけよと挑発するもの
などなど、色んなものがあります。
例えば、バトル相手が同じ動きを何度も繰り返してしまっている時は、相手に向けて繰り返している回数と同じだけ指を広げてアピールします。
ちなみに、ジェスチャーの中には過激なものもあるので、しっかり勉強してから行なわないと痛い目を見るかもしれないので要注意。
ブレイクダンスバトルの審査基準
先ほど書いた通り、ブレイクダンスのバトルにはジャッジメント(審査員)が存在します。
これもイベントごとに決まっていて、あらかじめ決められている人がジャッジメントだったり、その場の会場にいる人たち(オーディエンス)がジャッジメントだったりします。
あらかじめ決められている場合は、シーンを牽引しているダンサーが、ジャッジメントとして呼ばれる傾向がありますね。
そして、審査基準ですが、これが良くも悪くも曖昧な基準になっています。
そのため、納得のいかない結果になることもあるのですが、そんな時のために『コールアウト』というものがあります。
コールアウトというのは、判定に納得がいかず、ジャッジメントやバトル相手にを呼び出してバトルを申し出る行為です。
賛否両論あるコールアウトですが、そのアグレッシブさはかっこいいと思います。ですが、個人的には素直に負けを認めて、次に活かす方が健全な感じはします。
まぁその辺は、審査基準が曖昧だからこそ、色んなドラマが生まれるのがバトルの醍醐味なのかなと肌で感じています。
ブレイクダンスバトルの醍醐味
ブレイクダンスバトルの醍醐味って、相手とのやりとり(=会話)かなって僕は感じます。
それについて、こんなツイートをしました。
会話するようにバトル出来た時は、言葉に出来ないほどの快感で、何年経ってもその感覚が残っています。
良いダンスをしてるかは別にして、良いバトルが出来たなと。バトルの醍醐味ってこれなんだろうなと思います。
そのひとつが、顔見知りのパワームーバーと当たって、あえてパワーで返したバトル。 pic.twitter.com/mfWy4pMkr2
— たむら@フットワーク研究室 (@tamura215) 2019年8月9日
こういう瞬間があると「バトルおもしれーっ!」ってなります。ほんまに。
ダンスバトルの醍醐味って会話だと思う
この時はめっちゃパワームーブ回る相手を見て、とっさに「俺もパワームーブしたい!」と感じました。
自分のターンになった途端にパワームーブで返した訳なのですが、これがすごく気持ちよかったです。(クオリティについては察して下さい。笑)
相手があまりにも気持ち良さそうにパワームーブを回っていたので、僕も普段ほとんどやらないパワームーブをバトルでやりたくなりました。
このようにその場のやり取りでしか生まれないものが、バトルにはありますね。
まぁ、ある意味向こうのペースに飲み込まれてるのですが、それはそれで良かったのではないかなと思ってます。笑
バトル中は会話しているような感じで、なんか相手と自分の間に出来るあの何とも言えない空気感。たまりません!
相手と会話するようにバトルして、そこにしかないものを感じるのがバトルの醍醐味かなと。
バトルやイベントには出ないといけないのか?
出る機会はかなり減りましたが、僕はやっぱり出ると楽しいのでこれからも出たいなと思います。
10年ちょっとブレイクダンスを踊ってきましたが、これまで「バトル出ないと!」と耳にタコができるほど言われ続けてきました。
はっきり言うと、ブレイクダンスはストリートダンス全般がそうであるようにバトル色が濃いです。
もちろんバトルが全てではないです。ですが、ブレイクダンスを語る上では、間違いなく付いてくるキーワードだと思います。
実際に、この10数年の中でも、いろんなbboyやbgirlから「バトル出ないと!」とケツを叩かれることも多かったです。
やはり、バトル至上主義というのは否定は出来ないですね。
では、バトルには出た方が良いのかというと、僕はバトルは出た方が良いと思います。間違えないで欲しいのは『出ないとダメ』とは思っていないです。
bboyは、「バトル出た方が良い!」と言われがち。これに対して僕は『賛成派』ですが、全く興味がないなら、もちろん出なくても良いと思います。
ただほんのちょっとでも興味があるなら絶対に出た方が良い。今後出るかどうかは、出てみてから決めても遅くないと思います。迷っているのが一番勿体無い。— たむら@フットワーク研究室 (@tamura215) 2019年5月25日
上記のツイートの通り、全く興味がないならもちろん出なくても良いと思います。ただほんのちょっとでも興味があるなら絶対に出た方が良いと思います。
バトルに出ることで、何か今後のダンス人生に良い刺激になるかもしれませんし。もし出てみて何も感じなければ、今後出なければ良いだけなので。
迷ったまま出ていかないのが一番もったいないと思います。
バトルイベントに行ってみよう!
ブレイクダンスのバトルについて色々書きましたが、この記事を読むよりも実際にバトルに出てみる方がはるかに理解が深まると思います。
もちろん無理強いはしませんが、少しでもバトルに興味があるなら、一度近くのイベントに参加してみるといいのではないかなと思います。
自分自身で参加して、何か感じることがあれば、今後のブレイクダンス人生にきっと生きると思いますので。
もし、ひとりじゃ不安ってことなら声をかけてください。ぜひ一緒にバトル出ましょう!